福建省厦門(アモイ)への旅

コロンス島と厦門の眺め

2018年1月に訪問した中国福建省廈門の旅レポート。夫婦2人と4歳児の3人旅です。
まずは厦門の基本情報をまとめてみました。

そもそも、周りの友人に「厦門に行く」というと、「厦門ってどこだっけ?」「ていうか何しに行くの?」という声が多数。たしかに中国の都市のなかでも、廈門と言って具体的に何かをイメージできる日本人は少ないと思います。中国に行こう!という時にまっさきに廈門が行き先として挙がることもないと思いますし、私たちも実際そうでした。

15回目の中国旅行は厦門

中国自体は大好きで、これまで北京、上海、広州、杭州、西安など14回訪れていて、今回15回目にしてようやく廈門という選択肢に至りました。といっても、何かが見たい!とか何かを食べたい!とか具体的なイメージがあったわけではありません。

正直言うと、ANAのマイルが貯まっていたので、就航都市のなかでまだ行ったことのない瀋陽、青島、武漢、廈門の中から消去法で決めた感じでした。(冬の瀋陽、青島は寒そうなので、武漢、廈門のどちらか、程度のチョイス)



そして、いざ廈門に行くとなると、情報がほとんどないことに気づきました。旅行前には大抵まずは地球の歩き方を見るのですが、「広州アモイ桂林 珠江デルタと華南地方」というだいぶ広いエリアのなかに数ページ紹介があるだけで、詳しい地図などの情報はほとんどないに等しい状態です。

ネットの情報も断片的にしかなく、知りたい情報が見つからないストレスが多かったので、今回の旅行でわかったことをレポートとして残したいと思います。

中山路歩行街
厦門随一の繁華街、中山路歩行街。屋根付きの商店街が整備されている

廈門について

廈門は福建省にあり、省都っぽいですが省都ではありません。福建省の省都は福州です。
ただ、廈門は深圳、珠海、汕頭、海南と並ぶ経済特区に指定されているため、経済的にはとても発展しています。おそらくビジネスで廈門を訪れる日本人は結構多いのではないかと思われますが、観光地では日本人は全く見かけませんでした。

というか、欧米人もあまり見かけず、ほぼ中国の国内旅行者か、対岸の台湾からの旅行者のみという感じでした。誤解のないように言うと、廈門が観光地として魅力がないというわけではなく、外国人が少ないだけで、中国人の観光客はむしろめちゃくちゃいます。

「廈門」の読み方

日本では「アモイ」と読みますが、これは世界でも一部の国だけで、このページのタイトルにもある「シアメン xiamen」が中国での発音です。アモイというのは閩南語というこの地方の方言で、シアメンが北京語=中国語の読み方です。試してませんが、おそらく現地でも「アモイ」だと通じないんじゃないかと思います。

なお、現地の人どうしは閩南語で話をしてるようですが、みんな北京語も話すので、わざわざ閩南語を覚える必要はありません。

と言っても、私たちは北京語(いわゆる中国語)さえも超カタコトなので、閩南語と北京語の違いなどはたいした問題ではなく、とにかく言葉には苦労しました。中国の他の都市と同様に、ホテルなどを除くとほぼ英語は通じないです。

ちなみに中国語レベルは、英語で言うなら中1レベル?ぐらい。「これはリンゴです」ぐらいのことはわかるけど、ベラベラベラとしゃべられると何のこっちゃわからない、こちらから話すのもほぼ単語のみ、というだいぶショボいレベルです。要するにほぼしゃべれません。。
(そんな前提でこのページの記事を読んでもらえると幸いですw)

厦門島から眺めたコロンス島
厦門島から眺めたコロンス島。思ったよりも二島の距離が近い!

廈門の地理

廈門は「廈門島」という島です。廈門市自体は本土と島にまたがっていますが、観光的にはほぼ廈門島とそこに隣接するコロンス島が中心になります。(ちなみにコロンスというのも閩南語で、北京語ではグーランユィ鼓浪屿)

地図を見ると、廈門島の周辺にはコロンス島の他にもたくさんの島が点在していますが、数キロ沖合いにある金門島はなんと台湾領です。なんでこんな大陸の喉元に台湾領が存在しているのか、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、実際ここは最前線となって、1958年には中国と台湾の間で激しい戦闘が繰り広げられました。

中国人民解放軍の攻撃により多数の死者を出すものの、アメリカ海軍の介入と武器供与により台湾側が金門島を守り切り、むしろ廈門に対して反撃を加えた結果、現在も台湾による支配が維持されています。

そんな物騒な歴史を持つ金門島も現在は観光地として、普通に日本人も訪れることができるようですが、さすがに子連れで行く場所でもないので、今回は行きませんでした。



廈門の歴史

廈門は台湾の対岸ということもあり、歴史的にも台湾と深い関わりがあります。明代末期、のちに台湾で独立政権を樹立する鄭成功が本拠地としたのが廈門でした。

鄭成功が台湾に移って以降も廈門と台湾の交易は続き、やがて東南アジアとの交易拠点へと発展。廈門から多くの商人が海を渡り、華僑としてネットワークを広げて行くことになります。(現在でも華僑は福建省出身が多い)

1840年のアヘン戦争ではイギリスに占領され、廈門島にイギリス租界、コロンス島に欧米列強の共同租界が設けられたことで、現在のコロニアルな街並みが形成されます。同じくイギリスに統治されていたシンガポールと町の雰囲気は似てるかも。

1月の厦門の人々はこんな服装
1月の厦門の人々はこんな服装。曇っていると結構寒いので防寒着は必要

廈門の気候

2018年1月上旬は中国の内陸部で記録的な降雪になるような、ちょっと特殊な気候でしたが、廈門は概ね最高気温20度前後、最低気温は15度前後という感じでした。日本で言うと桜の季節ぐらいの春めいた気温。真冬仕様のコートは不要ですが、日によっては何かしら防寒着が必要なぐらいの気候です。

廈門のお金

廈門のお金はもちろん人民元ですが、廈門高崎国際空港での両替は非常にレートが悪いので避けた方がいいです。2018年1月上旬のレートは成田空港で1元=18.9円、廈門のホテルのレートも同じく1元=18.9円、そして廈門高崎国際空港の到着ロビーにある両替所ではなんと1元=21.0円でした。元々のレートも高いうえに、1回あたり50元の手数料を取るようでとんでもないレートになってました。

そもそも1元=18.9円も相当高く、市内の中国銀行だとおそらく17円台なんじゃないかと思われます。とはいえ、入国後すぐにお金は必要ですので、当座の人民元であれば成田空港での両替をおすすめします。

ちなみに中国人はみんなスマホ決済を使っているので、ほぼキャッシュレスで過ごせますが、日本人が利用するのは現時点では相当ハードルが高いのでやめておいたほうがよいです。さらに迷惑なことに、スマホ決済が一般的なためか、クレジットカードがあまり使えません。。

バス停に表示されている路線情報
バス停に表示されている路線情報。全てのバス停が書かれていてわかりやすい

廈門の市内交通

今回の旅行では中山路付近のホテルに滞在していたため、特に利用の場面はありませんでしたが、2017年12月31日に地下鉄が開業したようです。まだ1路線しかありませんが、今後10号線まで計画されていて、市内のあちこちで工事も行われていました。気が早いことに、まだ開業していない路線も、すでに「Metro」の案内表示が出ているところもありました。

また、こちらも利用はしていませんが、廈門にはBRTも3路線あります。BRTはBus Rapid Transitの略で、日本でも東京オリンピックに向けて環状2号線に整備が計画されている専用道路を走る高速バスです。ただ、地下鉄もBRTも路線が限られているため、細かな移動は通常の路線バスになります。

路線バスはかなり充実していて、中山路周辺だけでもたくさん路線があり、本数も多いので観光客でも気軽に利用できます。路線はバス停に書かれていて、それぞれどこに停まるのかが一発でわかります。

運賃は先払いで、入り口に表示されている金額を料金箱に入れるシステムです。たいてい1元ですが、なかには5元の路線や距離によって変わる路線もあります。

日本のバスのように「次停まります」ボタンはないのですが、すべてのバス停に一瞬は停まるので問題なさそうでした。また、次の停留所のアナウンスがあり、前方に表示もされるのでバスを降りるタイミングは中国語がわからなくてもたぶん大丈夫です。


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