廈門旅行のハイライトのひとつ、世界遺産にも登録されている「福建土楼」の旅をご紹介します。まずは旅の準備編から。
福建土楼は客家の人々が暮らすドーナツ型の集合住宅で、客家土楼とも呼ばれます。そのエキセントリックなビジュアルから昔から一度は行ってみたいと思っていました。
廈門を起点に日帰りで訪れるのが一般的ですが、廈門の近郊というほど近いわけではなく、廈門島から中国本土に渡り、福建省の山奥まで入っていかなければなりません。

また、福建土楼と一言で言っても、あちこちに点在していて、どこに行くのか、どうやって行くのかが悩みどころです。もちろん日本でツアーを申し込んでおくのも1つの手ですが、真っ向に日本人ツアーで行くとかなり割高になるし、日本人ばかりのツアーだと面白味に欠けるので、廈門で現地手配してみました。
厦門から福建土楼への行き方
元々想定していたのは、街角にある小さな旅行代理店で車をアレンジしてもらうか、中国人向けツアーを申し込むイメージでした。たいてい中国の観光地にはそういう旅行代理店があり、過去、陽朔や香格里拉などで利用したこともあったので、廈門でも余裕だろう、と思っていました。
しかし、中山路界隈の場所柄か、宿泊していたホテル(インディゴ廈門ハーバー)の近辺では見当たらず。。
もちろん選択肢としては、公共交通機関で行く手もあります。鉄道とバスを乗り継げば行けなくはないようですが、さすがに4歳児を連れて行くにはハードな予感しかしないので、やはりツアーか車のチャーターにしたいところ。
問題はどこでどう手配するかですが、ひとまずホテルのフロントに相談してみたところ、ツアーデスクとかがあるわけではないのですが、手配の代行は可能とのことでした。

まず車のチャーターについて聞いたところ、1日1500元ぐらいかかるということで断念。一方、ツアーは永定土楼の日帰りで大人168元、身長120cmまでの子供は100元とのことで格安でした。もちろん中国語オンリーの中国人向けのツアーです。
ただ、世界遺産の主な土楼は華安土楼、南靖土楼、永定土楼と3つあるうち、永定土楼は最も遠く、片道4時間近くかかるようです。子どものことを考えると、もう少し近くの方がよく、廈門から最も近い華安土楼が希望だったのですが、ツアーは永定土楼行きしかないとのことで、やむなく翌朝出発の永定土楼ツアーを申し込みました。
行程としては、7時にホテルを出発して、夕方18時ぐらいに帰って来る感じで、途中昼食付きとのことでした。
↓永定土楼の場所はこのあたり。

ホテルで日帰りツアー申し込み
ここから謎が多かったのですが、出発前日の夜21時にエージェンシーのスタッフがホテルに来るので、着いたら部屋に電話するとのこと。
ホテルのフロントはあくまで取り次ぎなので、正式な申し込みはエージェンシーと直接やってくれ、ということなのだと思いますが、結局待てどもエージェンシーがホテルに来ることはなく、フロントからは「やっぱり今日は来ない」との連絡が。
そして、
・明朝6:55にホテルの前の大通りで待つべし
・ピンク色のコートを着た女性が来る
・ツアー代金は彼女に支払うように
というスパイのような伝言が伝えられました。
しかし、これだと申し込みのエビデンスは何もありませんし、当日のヒントはピンク色のコートを着た女性というだけなので、お互い本人確認もしようがありません。。
夜来ると言って急遽来なくなったり、不安でいっぱいですが、それもまた中国っぽくてよし、なのかな。。