廈門大学の近くにある「沙坡尾 ShaPoWei」というスポットをご紹介します。ネットでも日本語の情報があまりなかったので、手探りでウロウロしてみました。
まず、沙坡尾の場所ですが、地図で見ると、廈門大学の西側、大学路の終点あたりにある入江のような変な形のところです。中山路と廈門大学を結ぶバスの通り道になっており、中华儿女美术馆というバス停で降りるとすぐです。
現在は海沿いにバイパスの巨大な高架ができていて、海と繋がっている感じがあまりしませんが、沙坡尾は明の時代から続く古い港なんだそうです。
詳しい情報がないのでよくわかりませんが、昔の港の周囲が埋め立てられて、現在の入江状になったりしたのかもしれません。例えば、再開発計画があったけど、地元の漁師たちの反対運動があって、最低限の港の機能は残すことになった、みたいな。(勝手な想像です)



カフェが並ぶボードウォーク
今でも小さな漁船はたくさん停泊していて、一応港の体裁にはなっていますが、現在はむしろ廈門屈指のおしゃれスポットとして人気があるようです。
港の入り口には「艺术西区 YiShuXiQu」というカフェやバーが入ったアート施設があり、客層もなんだかスタイリッシュな若者が多い感じ。
昔ながらの民家もありますが、そこでもカメラ女子っぽい中国人がスナップショットを撮りまくっていました。中国ではインスタグラムは使えませんが、いわゆるインスタ映えするスポットだと思います。



港の東側の方はボードウォークのような歩道が整備されていて、いかにもデートスポットな感じ。この時は満潮だったのか、歩道が海面スレスレなのが若干不安でしたが、本来港なので小船が停泊しやすいようになっているのだと思われます。
ごく狭いエリアですが、このように港を囲んで建物が密集している風景は他ではあまり見たことがなく、独特の無国籍な感じは外国人にとってフォトジェニックではあるものの、地元の人もまさかここがおしゃれスポットに変容するとは思ってもいなかったと思います。廈門大学の近くで若者が多いということも一因だと思いますが、なにより最初に目をつけた人の発想がすごいなと感心しました。